「学習障害って勉強が苦手な子?」「本人の努力が足りないだけなんじゃないの?」など、学校の先生にもなかなか理解されていない学習障害。
今回はそんな学習障害について詳しくみていきます。
学習障害は苦手分野以外の知的能力に問題が見られないことが多く、就学後に学習を始めるまでその障害は気づかれにくい傾向にあります。また中には学習障害のためではなく、単なる苦手分野だと判断されたまま、必要な支援を受けられないこともあります。
そのような学習障害は主に以下の3つ、
- 読解障害(ディスレクシア)
- 書き取り障害(ディスグラフィア)
- 算数障害(ディスカリキュア)
に分類されます。
①読解障害(ディスレクシア)
見た文字を音にすることに困難さを抱えています。また文字の見え方自体にも特徴がある場合があり、文字が黒い塊に見える、ぶれてみえる、逆さまに見えるなど独特の認知の仕方を行っているため、読むことが難しくなります。
またそのように見え方に問題を抱えていると、文字を書くことにも困難さが生じるため、書き取り障害と合わせて読み書き障害と呼ばれることもあります。
②書き取り障害(ディスグラフィア)
文字を書けなかったり、手本となる文字を書き写すことが困難です。
正しく文字を書いたつもりでも鏡文字になっていたり、文字の大きさや形を整えて書くことが難しい場合があります。
③算数障害(ディスカリキュア)
数字の概念、規則性、推論が必要な図形の領域、算数に使う+などの記号の概念を認識することに困難さを抱えています。また、数字を揃えて書く、解答欄のサイズから文字のバランスを想定して書く、文字の間に一定の距離を空けるなどの作業が苦手です。そのため、筆算を書く際に桁がずれることも多くなります。
まとめ
学習障害については、千葉リョウコ著「うちの子は字が書けない(発達性読み書き障害の息子がいます)」というコミックエッセイがあります。
読み書きが難しく、発達性ディスレクシアと診断された息子フユ君の小学5年生から高校に至るまでを分かりやすく描いています。
そこではフユ君が漢字を覚えるために語呂を家族みんなで考える姿や、先生に理解を求めてもなかなか対応してもらえない状況、また特別な支援を受けることに葛藤するフユ君本人の思いが丁寧に描かれています。
気になった方はぜひご参照下さいね。
コメント