「発達障害」という言葉がよく聞かれるようになりましたが、とても多彩な「困った行動やなんだか上手にできない事」が全部この言葉で一律に語られていますね。
でも大まかな治療やトレーニング方針を決めやすくするためいくつかのカテゴリ分けがあるのです。
これを自閉症スペクトラムといい、その中にADD(多動性のみ)、LD(主に学習障害)、ADHD(注意欠損多動性障害)があります。
それぞれの特徴を併せ持つ場合もある
一番耳にするのはADHD(注意欠損多動性障害)でしょうか?
一番困っていることは「意識的に持続的な活動が続けられない」いわゆる集中しているうちは熱中していても、他に注意が向いた瞬間に投げ出して、その場から離れたりしまったり、もとの作業に戻っても何をして良いのか途中からの作業再開が困難になる、といった感じです。
幼児の遊びのうちはいいのですがこれが就学児童、ひいては大人になっても不器用なまま進歩が難しいというのがADHDの特徴です。
例えば、お湯を沸かしながらその間に洗濯物をたたむ、そこに電話がかかって来るとします。
普通なら電話しながらお湯が湧いたら火を止めたり、器用な人なら携帯を耳に挟んだままメモしたり、洗濯物を片付けたりですよね。
ところがADHDの人は、こういう複数のことを並行して配分するのがとても苦手なのです。
認知症の人ではないので、お湯を沸かしたこと自体は忘れません。
ですが動作の順番が分からず混乱することがしばしばで自分でもヘトヘトになってしまうのです。
辛くもやかんの火は消したけど、あとどうしよう?
となり固まってしまったりでスムーズな作業の連綿が取れないということにもイライラが募ってしまいます。
癇癪(かんしゃく)の一因はこんな日頃の表現し難い気持ちの爆発も含まれています。
逆に言えば、どうもそこらへんに少し軽減できそうな部分がありそうですよね。
いつも同じ癖があるのならば、ゆっくり聞いてあげる、解決を根気よく補助できる周りの声がけや便利グッツ、お手製順番メモなどが使えるかもしれません。
まとめ
ADHDは病気ではないので治すものではありません。
障害とは言いますが際立って一目瞭然というものばかりでもないのです。
言葉の表現も気持ちが先立って出てこないこともあります。
「すぐ泣く、むずがって叫ぶ」「暴れる、癇癪をおこす」という端的なことが、甘やかされた、または厳しくされすぎた上の堪え性のない我がままでは語れない部分なのです。
こんなお役立ちグッズも
市販品もありますが、100円ショップや手芸店でお子さんと一緒に材料を選びしながらの手作りもおすすめです。好みの把握や気持ちがわかるかもしれません。
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