
見たいものを見つけるのが苦手、気が散りやすい――そんなお子さんの困りごとに気づいてあげることはとても大切です。
この記事では、視線の動きや集中力の特性についてわかりやすく説明し、家庭でできる環境づくりやサポートの工夫を具体的にご紹介。
お子さんの『できた!』を増やすためのヒントがきっと見つかります。少しずつ前向きに取り組んでみませんか?
こちらの記事は、私の息子シリーズをまとめていますので良かったらご覧ください。
凸凹を抱えた息子と歩む、家庭でできる療育の工夫 part1
凸凹を抱えた息子、少しずつ自我が強くなる時期の家庭での療育はpart2
こちらは私の体験談です
発達障害の凸凹を受け入れる事で開ける未来(体験談)
気になる視線の動き
共同眼球運動とは、見たいものに素早く視線を向ける力のことです。
この機能が苦手な場合、以下のような影響が出ます。
- 行や文字を飛ばして読んでしまう。
- 内容の理解に時間がかかる。
- 学校では黒板の板書を写すのが難しい。
また、視知覚という力も重要です。視知覚は、見たいものだけに集中し、背景など不要な情報を無視する力のことです。この力が弱いと、以下の課題が見られます。
- 似たものを大まかに分類してしまい、細かな違いを見分けにくい。
- 必要な情報を見つけるのに時間がかかる。
学習障害などを含めた、苦手な能力の部分にもなるので早めに気付けるといいと思います。
息子の具体例
私の息子の場合、以下のような特徴がありました
- 信号機を探すのが苦手で、「そこにあるよ」と教えても信号機を見つけることがなかなか出来なかった。
- 「パトカーがいた」と伝えると、理解してから周囲を確認し、見つけるまでに時間がかかる。
- 近所の小学生がお気に入りですが、同年代の子をその子だと思い込むことがあり、顔や名前が一致させられないことも。
- シャボン玉遊びでは、全体を見るのではなく、ひとつのシャボン玉だけを追いかけ、そのシャボン玉が割れるまで他のシャボン玉には気づけない。
成長と課題
こうした課題は成長とともにある程度は改善されることもあります。
しかし、集団生活に入ると困りごとにつながりやすい部分でもあります。
例:
- 授業中、集中すべき場所や話を選んで聞くことが難しい。
- 先生の話を聞き逃し、授業についていけなくなる。
環境作りの工夫
こうした特性を持つ子どもには、気が散るものを減らす環境作りが重要です。
具体例:
- お弁当の時間に、スプーンやフォーク、お手拭きケース、お弁当箱などを見えない場所にしまい、必要なものだけを残す。
- シンプルで刺激の少ない環境を整える。
幼稚園での様子
息子は幼稚園のプレ教室で、先生や周囲の子どもたちには目もくれず、壁に掛かっているものや窓の外に夢中でした。
先生の話を聞いてほしいと思いつつも、気を引く環境を作る難しさを感じる日々でした。
また、保育園の先生に特性を相談し、保育園でできる配慮をお願いすることも一つの案です。
例えば、刺激を減らす環境作りや集中しやすい声かけなどを共有することで、園と家庭で一貫したサポートができるようになります。
まとめ
子どもの特性を理解し、刺激を減らした環境を整えることで、集中しやすくなるサポートができます。気づくのが早ければ早いほど、成長に合わせた工夫がしやすくなるでしょう。
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