てんかんは脳の基質的な電位の障害で中枢神経系が正しく動作しなくなることによって起こる精神と身体の発作全般を指すものです。
俗にいきなり泡を吹いて怒鳴りだす人を指す「癇癪持ち」と混同されますが、それはてんかんの情動発作という感情が激昂して発作に繋がる、という複合要素の一面を表現しているものです。
てんかんの発作は感情の抑揚や激昂でも引き起こされる
てんかんは脳の部分的な異常興奮が起こり、それが脳内の神経の連絡網のニューロンという神経系統や身体に伝達する中枢神経を脅かしてしまう不規則な電位の津波のようなものです。
発作は部分発作という最悪でも意識だけが遠のくような発作波が脳内に発生するものと、全般発作という痙攣や卒倒するような大きく意識が消失する身体的な大発作に別れます。
発達障害の子がてんかんを持っていた場合、大きな感情の起伏でも発作を誘引する事があります。
てんかんは異常な脳の過活動ですので、反動で発作を出した後は、心身も機能ダウンしてしまいます。休み休みとか言われても、周りの元気な走り回るお友達みてもどかしくなってしまうでしょう。
それに加え生活の不自由さも相まってどうしても自分を責めてしまう傾向が出てしまう訳です。この抑圧が続くことが慢性化してしまいうつ状態を作り出すのです。
対処は薬物療法が大きのですが、、
就学を期に常服で薬物療法を始める場合、普段から発作を避けるために抗てんかん薬と安定剤を服用し脳の電位伝達の安定を図ります。
発達障害の場合でも、カルバマゼピンや精神安定剤も兼ね備えるクロナゼパムが標準的に使える上、情動的にも落ち着くということでパルブロ酸ナトリウムなども併用されることがあります。
ただ、ベンゾジアゼピン系統が多くなると鎮静傾向が強くなりすぎるので、様子に気がついたら早めに医師に相談しましょう。
心の2次的うつは周りのサポートで

服薬の管理だけではなく、失敗や出来ない事で落ち込んだり暴れたりするのは普通です。元気でいられない普通でいられない焦り感は病気の説明を根気よく話し理解してもらうことです。
(図解や説明カードを使いましょう)発作にびっくりして周りのお友達が遠巻きになってしまうかもしれません。
その時はてんかんを説明して「仲間に入れてあげてね」と一声お願いしてください。
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